「ひよっこ」とわたくし
前回見きわめに失敗したので
たいそう慎重になっておりましたが
ひさびさにハマる朝ドラになる予感です
「ひよっこ」 。

主人公「みね子」のお父さんは
茨城から東京に出稼ぎに行っているのですが
そういえばわたしがこどもだった時代
父の職場にも出稼ぎのかたが多かったのを思い出しました。
うちの父は家に帰ってくるといつも
仕事の話を面白おかしく聞かせてくれるひとだったので
会ったことはないけどみんな名前は知っていた。
サザエさんちでアナゴくんの話をしてるような感じです。(笑)
そういう時に「〇〇さんは出稼ぎだよ」 ・・・みたいなことを
よく聞いていた記憶が突然よみがえってきたのです!
父は運送会社に勤めていて
法人の大規模な引越などを担当していたので
現場作業にはたくさんの人手が必要でした。
なのでその部分を出稼労働者のみなさんが
担っていたのではないかなあ、というのが
今オトナになって考えてみたわたしの想像です。

で、これもまた想像なのですが
こどもの頃わが家では
「水戸の梅」 という茨城名物のお菓子を
たびたびいただいていた。
買うのではなく
どこかからいただくのであります。
渋いこどもだったわたしは
このお菓子が大好きだったので
「今度はいつ?」と聞いた記憶があるぐらい
けっこうな頻度でいただいていたと思います。
それこそ盆と正月ぐらいの頻度で。
しかし考えてみると茨城には親戚も知り合いもおらず
そんなにたびたび「水戸の梅」を買ってきてもらえるわけがない。
でも
出稼ぎのかたのお土産ならば
説明がつくではないですか!
ああそうだきっとそうなんだ。 ( ´△`)

甘やかされ放題で育った都会のバカ娘のわたしが
おいしいねーとか言ってバカみたいに食べていた
あの「水戸の梅」は
みね子のお父さんみたいなひとが
大切な家族と別れて東京に戻ってくる時に
買ってきてくれたお土産だったのか。
切ない気持ちで買ったんだろうなあ。
ああごめんなさい。
本当にごめんなさい。
おとうさん、きなこはもう泣きそうです。
(みね子風)
あの「水戸の梅」の後ろには
父ちゃんの帰りを待つ家族がいて
そこにはわたしと同じぐらいのこどももいたかと思うと
おとうさん、きなこは打ちひしがれました。

そしてそう考えればわたしがこどもの頃
「いぶりがっこ」だとか「南部せんべい」なども
なぜか家によくあったのもうなずけます。
今みたいに物産展もアンテナショップもない時代
東北に親戚縁者がまったくいないのに
各地の名産品があんなにいろいろ
しかもわりと日常的に家にあったなんて
もはやお土産以外に説明がつかない。
あの1品1品の後ろに
みね子の父ちゃんみたいなひとがいて
その後ろにはみね子みたいな家族がいたんだなあ。
きっと父はちゃんと
お土産にいただいたんだよと教えてくれたはずなのに
バカ娘はそんなこと聞いちゃいないのでした。
ああ、あの頃に戻って
こどものわたしに正座させて聞かせたい。
もっと大事に食べなさいと言いたい。
おとうさん・・・

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そういえば「干し芋」もよく家にありました

わたしの「謎の茨城愛」はこうして生まれたんだな
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| 雑談 | 11:25 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑
茨城!
きな子さん、
私、現在 茨城在住です。
結婚して来ただけで、何のゆかりもなく
きな子さんの茨城愛に感動しきりです。
良かったら、茨城のお菓子お送りしますよ、干し芋も!
| みみたん | 2017/05/06 09:50 | URL |