1か月
今わたしの親指のツメには
ポチッと黒いマークがあります。

あの朝モナカは
自分でお水が飲めなかったので
わたしがシリンジで
少しずつあげていたんだけど
突然わたしの指を
ぐぅうう~っと強く噛んだ。
そんな風に噛むことなんか
今まで決してなかったのに
ものすごい力で噛んだので
わたしは「ダメだよ!」と
ちょっと怒りました。
モナカが旅立ったのは
それから1時間もしないうち
だったと思います。

モナカがふっと姿を消した後も
噛まれた痛みは翌日まで残っていて
まだこんなに痛いのに
噛んだ本人がいなくなるなんて
いったいどういうことなんだろう、と
不思議な気持ちでした。
「ここにいるよ」というマークを
モナカがわたしに残していったようで
痛みすらずっと消えなければいいのになと
思っていました。
あれから1か月経って
そのマークもだいぶ薄くなり
うんと根元にあったのに
少しずつ上にあがってきて
ああこれだけ時間が経ったんだなあ思います。

モナカがうちに来たのは
2001年の4月。
そういえばモナカが来た日も
まさかその日に子犬を迎えるなんて
予想もしていなかったのに
仕事帰りに突然
ブリーダーさんの家に行くことになり
女の子がいいなと思っていたのに
7匹ぐらいいた兄弟のなかで
ひときわ身体の大きい男の子が
やたらオットに懐いてきたので
あーもうこれは連れて帰らなくちゃね!
。。。とブリーダーさん言われ
いやーしょうがないねえ
と、そのまま連れて帰り
スーパーであわてて食器だの
犬ごはんだのを買い込んだのでした。
来るのも行くのも
いつも突然だね、モナカは。

もちろん社長やアイスのように
成犬をむかえても
愛情にまったく変わりはないけども
生後8週間でうちに来てから
その人生をまるまる預かったというのは
飼主冥利に尽きるものだなあと思います。
今まで考えたことなかったけど
いなくなってみて、しみじみ感じる。
モナカには数え切れないほど
たくさんのことを教わったし
何を思い出しても楽しいことばかりです。
でもなによりも
14年半毎日毎日ニコニコしてくれて
ほんとうにありがとう。
最後の最後のお別れのその時まで
思い出すモナカといえば
ニコニコしているお顔しかありません。
おかげでわたしはずいぶん救われている。

14年半毎日何十回も呼びかけていた
「モナカ!」という言葉を発することがなくなって
ああいなくなるってそういうことなんだなあ、と
ちょっとさみしくなったりもするけど
でもいろんなことが少しずつ
前に進んでいるよ、モナカ。
今日のバナーは3歳のモナカくん。

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あまり変わらない気もする。

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| 犬との暮らし | 17:20 | comments:42 | trackbacks:0 | TOP↑
きっと今も笑ってますよ!
あれからすっかり寒くなりました。
大型犬の存在感はやはり大型で、
喪失感ハンパないですよね。
モナカ君が何歳の時からこのブログを拝見してたんだろ?
世界中に笑顔を残してくれたモナカ君!
改めてありがとう!
| そらこ | 2015/11/13 16:38 | URL |