3回目の夜
クライストチャーチでは地震後3回目の夜を迎えています。
まだ電気も水道も通じていない地域が多い中
心細いことだろうなあと思っています。
どうやら今回の震源地は
わたしたちが住んでいた地域から目と鼻の先
散歩がてらよく行った辺りだそうです。
そしてオットの勤務先はシティの中心部で
負傷した元同僚が運ばれて行く姿を
ニュースの映像で何度も目にしました。
(その後無事が確認されました。)
平日のランチタイム
クライストチャーチにいた頃なら
犬たちを置いて買物に出掛けていた時間ですが
いつも行っていたスーパーも大きな被害を受けたらしく
もう本当にほんとうに他人事ではありません。

ココアちゃんも無事だそうです、よかった。
オークランドはまだまだ暑いのに
クライストチャーチは吐く息が白いほど冷え込んで
うちにはもう必要のないたくさんの冬物衣料があるのに
今これをクライストチャーチに送るわけにはいかず
(今必要なのは物資ではなくお金だそうなので)
避難所には自分の毛布を持ってきてください!と言われているのに
うちにたくさんある毛布を使ってもらうわけにもいかず
なんだかもどかしい事ばかりだなあと思っています。

ちょうど1年前、ハグレー公園で。
それにしても災害時の備えについては
いつも言われているにもかかわらず
どうもちゃんと準備したことがなかったんですが
今回の地震で初めて具体的に感じたことがたくさんあります。
たとえば「水」。
今まで漠然と
給水車が来たら水がもらえると思っていたのですが
まず給水車は近所まで来てくれるとは限らない。
調べてみたら給水所は元わが家からかなり遠かったです。
しかも水を入れる容器は自分で用意しないといけない。
考えてみたらそんなの当たり前なんですけど
じゃあ水の容器が家にあるかと言われれば、ない。
みんな牛乳や水のペットボトルを使ってましたが
うちはすぐ捨てちゃうのでそんなものもないです。
・・・と言っていたら
ビニール袋を二枚重ねにして間に新聞紙をはさむと強度が増す とか
ダンボールにビニール袋を敷くとバケツのかわりになる などと
震災体験のある方々から教えていただきました。
ありがとうございます。

サムナーも大きな被害を受けたと聞いています。
でもこんな状況では車を出すわけにもいかず
というか車が無事かどうかもわからないですから
つまり延々と歩いて給水車を3時間以上待って(と、言ってた)
それでもらえる水というのは
「坂を延々と上って持って帰れる程度」
に限られますから、たいした量じゃない。
しかも、そうやって持って帰った水も
「煮沸しなさい」と言われているのですが
電気もガスも止まってるのにどうやって煮沸するのか?
(たいていの家にはBBQがあるのでたぶんそれを使うと思われますが)
・・・水ひとつとってもこうなんですから
これは大変なことです。
恥ずかしながら今までここまで具体的には
考えたこともなかったです。
特に前住んでたエリアはお年寄りが多かったので
みんなどうしてるんだろうなあ。

グレイハウンドのみなさんも元気かな。。。
などと、いろんなことを考えてしまう毎日。
大聖堂も大きな被害。

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| NZ生活 | 23:20 | comments:31 | trackbacks:0 | TOP↑
No title
お引っ越し作業の最中のこの惨事に、千々に思いは乱れていらっしゃることと思います。
ご自分が住んでらしたところですから、他人事じゃないですよね。
ブログで拝見しているだけのこちらでも、何か知っているところのような気がして、余計にシンパシー感じていますから。
災害時の備えも、やはり心がけているつもりで実は全然できてないおうちの方が多いんじゃないでしょうか。
人間だけでなく、動物もいっしょだと用意するものも増えるし、普段は考えるのが面倒になって、途中でやめてしまっています。
離島に住んでいるので、いざという時の救助もその後の物流も、陸続きの所より更に遅れるでしょうから、よけいに考えるのが面倒に。
毎年停電数日の台風のおかげで、何ができて何ができなくなるかはわかるし、非常時用に鍛えられている感じですが、台風は何日も前からわかって準備万端で迎えるのと、突然の地震とは、全然違いますよね。
地震は本当に本当に恐いです。
どうかライフラインが復旧が一日も早くなるように祈ってます。
| mi-goro | 2011/02/24 20:31 | URL | ≫ EDIT