わけわかんないぞニュージー
オークランドでペットとして飼っていた犬を
食べてしまった人たちのことが話題になっています。
(参照記事(英語)は→コチラ)
彼らの話によると
故郷トンガでは犬を食べるのは極めて一般的なので
SPCA(動物虐待防止協会)の係官がやって来た時も
いったい何が悪いのかまったくわからなかった、とのこと。

で、ですね。
わたくしは犬(しかもペットの!)を食べるという発想は
まったく理解できないんですけれども
世界には犬を食べる文化がたくさんあるので
そのこと自体を否定する気は全然ありません。
あと、オークランドなんか人口の1/4ぐらい(当社比)が
トンガ系といっても過言ではないほど多いのに
なんで今さらそんなことが問題になったのかも不明。
そうじゃなくてわたしが言いたいのはですね。
クジラをやイルカを食べる日本人を
あんなに攻撃する国民がなぜ?
なぜ犬を食べる文化にはこんなに寛容なのか?
・・・・ということ。

というのも、この件を報じたTVONE のサイトには
たくさんのコメントが寄せられているわけですが
「犬を食べて何が悪いの? ┐(´-`)┌」
・・・みたいな内容が意外に多数派だったのですよ。
NZは農業国ですから食肉用の家畜を扱うファーマーも多いし
ペットとして羊や豚を飼っている人もいます。
で、そのペットを食べることもありますよ、と。
それと犬を食べることと、どんな違いがあるんですか?と。
タンパク質はタンパク質じゃないですか、と。
文化の違いは尊重すべきじゃあないですか、と。
ま、そりゃそうだ。
そりゃごもっともですけど。
どのクチが言うか! ヾ( ̄o ̄;)
・・・・・と、あたしは言いたい。
ご存じのようにNZはたいへん強固な捕鯨反対国なわけですが
科学的なこととはまったく別に
いつも世論として挙がってくるのが
「あんなに頭のいい動物を食べるなんて野蛮」
・・・・というヒステリックな意見。
そんな国民が、クジラやイルカよりもっと人間の生活に近い
「ペットの犬」を食べる行為と文化については
どうしてあんなに寛容なのかが非常に不思議です。

ちなみにNZでは「犬を食べてはならない」という法律はないんですけど
たしか家畜を殺すときは専門の資格を持っているか業者に頼むんですよね。
今回SPCAが来たのも、
人道的に処分されたかどうかを調べるためだそうです。
で結局、「食べたっていう事はちょっとアレだけども
犬に与える苦痛を最小限に抑えて処分したようなので罪には問いません」
という見解になったそう。
さすが、かつて「殺し方が人道的でない」として
伊勢海老の活造りが禁止された国ですよ。(ホント)
そして、NZヘラルドのサイト(英語)によると
NZでは犬を食べることがだんだん
common (=フツー)になってきたとのこと。
在住15年、ますますニュージーランドが
わからなくなってきた今日このごろ。
押さないと食べちゃうぞ。

*というわけで、本日わたしが言いたかったのは
「KIWI、なんか矛盾してね?」 ってことなんで
「犬を食べるのは是か非か?」
・・・みたいな内容のコメントはご遠慮ください。<(_ _)>
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| NZ生活 | 12:45 | comments:54 | trackbacks:0 | TOP↑
くじらの絵も、画伯のさくしんですか?
「おかーさん、みてるー?」
的な二人(?)のまなざしがうらやましいいいいいいい(笑)
| ちよ | 2009/08/17 09:52 | URL | ≫ EDIT