今日も考える
コーヒー飲もうとして唇につく前にカップを傾けてこぼしたり
車から降りる時にカッチョよく脚~尻~身体、の順で外に出していき、
最後に自分の頭を出す前にドアを閉めたりしていますが
まぁ、そうですが。
でも先日umeちゃんのブログに遊びに行ったところ、さすがに本物のダメは
「コートの裾を車のドアに挟んだまま運転」とか
「シートベルトしたまま降りようとしてビックリ」
などということが日常茶飯事であるだけでなく、コメント欄も
「私もですっ!」というお声で満載だったので、後ずさりして帰ってきました。
ダメって奥深いわ。
しかし、そのへんのダメなどへでもない、崇高なダメ人間である
カメラマンにして戦場ジャーナリストにしてサイバラ師匠の元オット、
カモちゃんこと鴨志田穣氏が腎臓癌のために先日亡くなった、ということを知りました。
お会いしたこともない故人に向って「ダメ」など失礼極まりないのですが
私はカモちゃんの、もうどうしようもない底辺を彷徨いながら書いたような
それでもいつもまっすぐで切ない文章が、本当に好きでした。
と同時に、サイバラさんの描く鴨ちゃんのダメダメエピソードにも
広くて深い本物の愛情が感じられて、いい相棒だなぁといつも思っていました。
カモちゃんが連載していたこちらのエッセイによると
昨年の5月に「もってあと半年」と余命宣告をされていたそうです。
私の母もそうでしたが、人間このように言われてしまったら
いったいどんな気持ちになるんだろうかと、このごろよく考えます。
もちろん元気でなんでも食べられて、世界中どこにでも行かれる身体なら
好きなことを全部やっておこう、という気にもなるかもしれません。
でも、たいていの場合そんな宣告をされる時は自由もままならず
ひたすら病院のベッドで貴重な時間をやり過ごすことになりがち。
そんな時、いったい何を思い、何を支えにするのでしょう。
そう考えると、普段から1日1日を大切に生きていかなければ、
と反省するのですが、健康だとこんなこともすぐに忘れてしまいます。
「昨日と同じ退屈な今日」が、本当はとてもありがたいものなのに
つまんないな~、なんて思ってしまうのは贅沢ですね。
しっかりしないと。
しかしサイバラさん本当にイイ女だなぁと、今回つくづく思いました。
あの懐の深さは、女としてすごくカッチョイイなぁと
懐の浅いわたくしはまたも反省したのでした。
カモちゃん、天国でお酒飲み放題だ。
バナーはさち。さん作。
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| 雑談 | 12:20 | comments:35 | trackbacks:0 | TOP↑
普通のこと
普通のことが普通でなくなる
これがいちばんコワイと思っています。
それを感じたのが、、
湾岸戦争(の前線?)の様子を報道番組で見た時でした。
多感(?)といわれる10代でしたので。
そういえば、地雷踏んだらサヨウナラ の方も
戦争ジャーナリストでしたね。
| ゆちゅみ | 2007/03/23 12:40 | URL | ≫ EDIT